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My One And Only Love
マイケル・ブレッカーの死を悼む。

しばらくは哀切なる「My One And Only Love」のテナーサックスに浸りつつ、彼の冥福を心から祈りたい。

再結成した「ブレッカー・ブラザーズ」で来日した際、眼前で繰り広げられた圧倒的なサックスの音色に胸が熱くなったことを今でも想い出す。プログレッシブ且つアグレッシブ。「ステップス」による『SMOKIN' IN THE PIT』での名演は、永遠に語り継がれていくだろう。

あまりにも、その死は早すぎた。いつかまた演奏できる日を夢見ていただろうに……。

ありがとう、マイケル・ブレッカー。
さようなら、我が愛するジャズマン。



M・ブレッカー氏死去 米ジャズ・テナーサックス奏者

マイケル・ブレッカー氏(米ジャズ・テナーサックス奏者)AP通信によると、13日、白血病のためニューヨークで死去、57歳。

1949年、ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。トランペット奏者の兄ランディとバンド「ブレッカー・ブラザーズ」を、ベース奏者エディ・ゴメスらと「ステップス・アヘッド」を結成。ピアノ奏者ハービー・ハンコックやギター奏者パット・メセニーら著名ミュージシャンと数多くのレコードを制作し、グラミー賞を11回受賞した。
【中日新聞 2007.1.14】
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The Shape of Jazz to Come
時に「言葉」は無力だと感じさせる「音楽」がある……。




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The Shape of Jazz to Come


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JAZZ LIFE
しばらくはアトランダムでJAZZに浸りつつ、気怠い日常から少し距離をおいてみよう。
風の向くままに、揺れ惑う心のままに……。
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Kind of JAZZ
これは破壊と混沌に彩られた時代の話だ。

その夜、東京近郊小都市Nの寂れたジャズ喫茶『NARDIS』では、マイルス・デイヴィスのミュートが物憂げに鳴り響いていた。
曲は《ラウンド・ミッドナイト》。鋭利な緊張感漂うリズムの上を、夜に放つ光芒の如くにマイルスのトランペットが彷徨う。

葛城は、二箱目となるキャメルを口に銜え、静かにゆっくりと語りだした。
「俺たちの革命とは何だろう……」
ブルーなジャズと、葛城の孤独が重なってゆく。私は何も答えず、次の言葉を待った。
「すべての権威を否定した果てに噴出する暴力。内ゲバ。自らの足場までも崩そうとしている全学連の行方はあれだけ憎悪した権力に、結局は限りなく近い存在となってしまった。未来への展望も既に翳んでいる。ただ在るのは、漠とした混沌と虚無だけだ。俺たちは何を求め、何処へ向かおうとしているのだろう。
例えば、マイルスはジャズを通して何を語ろうとしているのだろう……」

葛城は、全学連に於いて最も前衛に位置する或る革命派に属した一人であり、日々消耗していくだけの大学紛争の果てに、己の存在への懐疑に陥っていた。
彼は云う。やり場無く凝固した怒りの塊だけを残して、ただ堕落へと後退する途しか俺にはないのか、と。

私はビールを飲み、そして云った。
「マイルス・デイヴィスは、ジャズ界に於いて常に前衛にいる。
孤高、天才、本流、時には異端、革命者。彼にはそのすべての言葉が当てはまる。今迄のジャズの概念を破壊し続け、都度新しい地平を開拓していくラディカルな生き方は、彼の魂そのものがジャズとともにある、ということなのだろう。既存の権威を否定し、自ら変革することによってジャズの未来を創造していく。
つまりは、己は絶対的に自由な存在であり、概念に縛られることなく、己の自由を生かすも殺すもまた己次第なのだ、ということを行動をもってしめした男だ。そしてその結果、常にジャズ界に衝撃を与え、疾風を巻き起こしている。これは驚嘆すべきことだよ」
私は無精髭のマスターを呼び、マイルスの『フォア・アンド・モア』をリクエストした。

やがて、真にプログレッシブな演奏が、爆発的な音の波動となって客を圧倒していく。
「聴けよ、葛城。この《SO WHAT》を。己に流れる黒人としての血にこだわり、アクティブに前進を続けるマイルスの飽くなきソウルの奔流を」
葛城は眼を閉じ、ひたすら聴き入っていた。他の客もマイルスに心を奪われているようだ。

夜の深淵、交差するそれぞれのの思惟。
反逆者としてのマイルス。人生においても、音楽においても己の信じる途を歩み続ける彼は、その反面、圧倒的なリーダーシップのもとに数々の偉大なジャズマンを育み、或いは絶大なる影響を及ぼしていった教育者でもある。革新性と保守性を併せ持つ、ジャズ界にとって稀有な存在といっていいだろう。

「マイルスは決して過去を振り返らない。それが、ジャズなのか」
葛城が呟く。
「逆に俺は、過去に生きていたといっていい。学生運動に挫折し、今迄の俺のやってきたことを全て無駄・無価値と考え、通過してきた途を振り返ってばかりいる。だが今、マイルスに教えられた気がする。革新とは何か。歩み続けることとは、何なのか…」

マイルスは歌う。己の為に。

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Kind of JAZZ  




むかしむかし、ジャズ華やかりし頃。

東京近郊、小都市Nの寂れた繁華街の一角に、赤煉瓦の外壁全体を蔦で覆われた古びたジャズ喫茶があった。
混迷する世相の波濤に乗って前衛フリージャズが席巻する中、その店『NARDIS』は、俗世間を離れたジャズ愛好者が集う砦となっていた。

その夜、『NARDIS』の誇る巨大スピーカーからは、クリフォード・ブラウンが大音量で響いていた。理智的で、しかも熱いパッション。レジ横に置かれたジャケットは『ブラウン&ローチ』。名盤だ。

無精髭のマスターが銜え煙草で私のグラスにビールを注ぐ。喫茶とはいえ、夜は酒を飲ませるバーとなった。一気にビールを飲み干し、右隣に座っていた常連の結城に声をかけた。
「クリフォード・ブラウンのペットには、さすがのマイルスも敵わないな」
彼は少し首を傾け、答えた。
「確かに、裸のペットから最大限の表現力を引き出した者はどちらかと問えば、大方ブラウンと答えるだろう。だが、同じ天才でも二人は次元が違う。まあ、マイルスの話はまたにするとして、このアルバムの《ジョイ・スプリング》でのブラウンのソロはどうだ? 研ぎ澄まされた感性と、類稀なる歌心、そして圧倒的な音の迫力。音色ひとつにして、僕らを完全に魅了してしまうじゃないか……」
相棒マックス・ローチの刻む小気味よいリズムにのせて、ブラウンの身体の底から湧き出るようなアドリブが続く。なにしろ完璧すぎるのが唯一の欠点と、時に評される程なのだから。

「アルバムでは、何が好きだ?」
「すべて。中でも『スタディ・イン・ブラウン』『イン・コンサート』……50年代のジャズ界を駆け抜けた天才ブラウンの偉大な軌跡は、すべて聴く価値があるよ。エモーション溢れる『ウィズ・ストリングス』など、至極のバラッドが収録された愛聴盤だ。25歳の若さで夭折したのが残念でならない」

……夭折か。ジャズマンは、一瞬に燃焼するアドリブの如く、その生涯を短命で終える者が少なくない。私は紫煙を吐き、マスターを呼んだ。
「ビール。それからソニー・クラーク。ブルーノート1579のB面だ」
彼は左の眉を上げ、僅かに頷いた。

結城が呟く。
「ソニー・クラークも若くして死んだ。勿論、彼の場合は麻薬のためだけど。だが、クラークほど日本で愛されているピアニストはいないね。超名盤『クール・ストラッティン』を始め、君がリクエストしたブルーノート盤、そしてタイム盤のトリオ。……あの愁いを帯びたマイナーの曲調がなんともいえない郷愁を誘うんだ」
私も同意した。
だが、ソニー・クラークに、日本は似合わない。ニューヨーク摩天楼の喧騒の中でこそ、哀調漂う彼のピアノが映えると思うのだが。

揺れる紫煙の波にのせて、スタンダード《朝日のように爽やかに》が流れてきた。ころころと鍵盤の上で跳ね踊るクラークの心地よいタッチ。レコードからでさえ、黒と白の鍵盤を軽やかに転がる彼の指先が見えてきそうだ。ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズも快調に飛ばしている。

「ジャズは死んだと思うか」
結城が訊いてきた。
モダン・ジャズの概念を根底から破壊したフリージャズにより、ジャズに死を宣告する者も現れていた。

「答えは、NOだ」私は云った。
「ジャズに魂(ソウル)があるかぎりは」


ブラウン=ローチ・クインテット / ユニバーサルクラシック(2003/04/23)
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生成するJAZZ・・・出会い

Bill Evans / Ojc(1991/07/01)
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JAZZとは、もう長い付き合いになる。

深みにはまったのは社会人になって間もない頃だった。
それまでは心地よさ優先でFUSIONを好んで聴いていたが、
いわばJAZZとの境界線に位置する
WEATHR REPORT、THE CRUSADERSのLIVEアルバムを
聴きこむにつれ、彼らの音楽が創り出す圧倒的なパワーと
創造的なアドリブによる、
JAZZならではのLIVE感に魅せられていった。

JAZZとは何だろう・・・.。
もっと色んなアーティストを聴きたい、もっと熱い音楽に触れたい・・・。

それからしばらくは、お世辞にも充実しているとはいえない
近くのCDショップへと足げく通う日が続いた。
JAZZはいかにもマイナーな音楽らしく、店内の片隅にこぢんまりと
申し訳なさそうに、コーナーが設けられていた。
それでも、私にとっては宝の山だった。

僅かな情報を頼りに、初心者向けとされているCDを購入していった。
例えば、
RAY BRYANT/RAY BRYANT TRIO
SONY CLARK/COOL STRUTTIN'
WES MONTGOMERY/FULL HOUSE
CLFFORD BROWN=MAX ROACH
そして、BILL EVANS/PORTRAIT IN JAZZ...

無論、歴史的な名盤ばかりだ。
私の生まれる前に録音された貴重な記録。
けれども、誰であっても初めて出会う音楽は常に新しい。

オーディオの前で、小さなジャケットを眺め回し、
読みこんだライナーノートをひっぱりだしては収め、
「Swing Journal」や「ジャズ批評」を熟読し、
気に入ったアーティストを何度も聴き込んだ。

聴き込むということが「飽きる」ことへと繋がらなかった。
BILL EVANS/WALTZ FOR DEBBY などは
毎晩聴かないことには、寝付けないほどまでになった。

JAZZとは何だろう・・・。
そんな問いかけなど、至極の音楽の前では
すべて無意味だった。



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ソニー・クラーク, アート・ファーマー, ジャッキー・マクリーン, ポール・チェンバース, フィリー・ジョー・ジョーンズ / 東芝EMI(2004/06/09)
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[BILL EVANS] UNDERCURRENT


紫煙をくゆらせ、まるでピアノに沈み込むかのように弾き続けるJAZZ界のスタイリスト、ビル・エヴァンス。
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